BCG(Bacillus Calmette-Guérin)膀胱内注入療法は、膀胱がん、特に非筋層浸潤性膀胱がん(NMIBC)の治療において非常に効果的な免疫療法です。
BCG膀胱内注入療法とは?
BCGはウシ型弱毒結核菌という細菌を使用した免疫刺激物質であり、がん細胞への免疫反応を誘導するために用いられます。
膀胱内に直接薬剤を注入することで、がん細胞に対する免疫反応を引き起こします。
主に表在性膀胱がん(特に筋層非浸潤性膀胱がん)や膀胱内に再発しやすい高リスクがんが適応となります。
BCG膀胱内注入療法による治療の目的
BCG療法は、膀胱がんの再発を防ぎ、進行を抑えることを目的としています。
特に、高リスクの非筋層浸潤性膀胱がんの患者に対して推奨されます。
施行方法
治療は通常、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)の後に行われます。
BCGを導尿用のカテーテルで膀胱内に注入します。
注入後は一時間ほど尿を我慢していただきます。
これにより、BCGが膀胱内で効果的に作用する時間が確保されます。
治療スケジュール
一般的には、BCGは毎週1回、合計6~8回の注入を行います。
維持療法として、数ヶ月から数年にわたって定期的に注入が続けられることもあります。
治療効果
一般的には、BCG療法を受けた患者さんの70~80%が治療後5年再発しないといわれています。
副作用
一般的な副作用には、排尿時の痛み、尿意が強くなることで生じる頻尿、血尿などがあります。
まれに全身反応がおこることもあり、筋肉痛や関節痛、発熱することもあります。
副作用が強いときには、BCG療法を中断したりすることもあります。
注意点
- 治療後24時間以内は感染予防のため、排尿後にトイレを十分消毒する必要があります。
- 免疫抑制剤を服用している方や活動性の結核がある方は治療の適応外となる場合があります。
BCG療法をお探しの方はご相談ください
当院では、非筋層浸潤性膀胱がんに対するBCG療法をおこなっております。
大田区でBCG療法をお探しの患者様、医療機関の方がいらっしゃいましたら、一度、ご相談ください。