なかむら泌尿器科クリニック雑色では、大田区の前立腺がん検診を実施しております。
前立腺がんは年々増加しており、男性のがんの中では、一番多いがんとなっております。
混み合うこともありますので、早めの受診をお勧めいたします。
前立腺がん検診の概要
対象となる方 | 令和6年4月1日から令和7年3月31日に60、65、70歳となる大田区在住の男性 |
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受診方法 | ネット(やくばと)でのご予約、直接ご来院いただくか、診療時間内にお電話(03-6424-5246)にてご予約をお願いいたします |
検診内容 | 問診、血液検査 |
検診期間 | 令和6年6月1日から令和7年3月31日 |
費用 | 自己負担金500円 【検診費用免除対象者】 ・令和5年度住民税非課税者(寡婦控除のみなし適用により非課税となる方も含みます) ・生活保護受給中の方 |
がん検診の詳しいご案内は大田区の公式ホームページからご覧いただけます。
前立腺がん疑いの検査方法
前立腺癌検診の2次検診以降の流れを説明します。
触診の検査(直腸疹)
お尻から指を挿入し、前立腺の大きさ、硬さ、形状などを検査します。
前立腺肥大症はゴムの様な硬さ、前立腺がんは石のような硬さというのが特徴的です。
超音波検査
超音波検査で前立腺の形状や大きさ、尿の残りなどを測定します。
血液検査
PSAとはProstate Specific Antigen(前立腺特異抗原)というもので、前立腺から分泌されるものです。
前立腺に何かしらの異変があるとき(前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺がん)に数値が高くなります。
PSAが高いからといって、必ずしも前立腺がんというわけではありませんが、検査をせずに様子をみていると、進行がんになる可能性もあるので、しっかりと検査をしましょう。
画像検査(MRI検査)
MRI検査をすることで、前立腺がんを疑う所見があるかを確認することが可能です。
当院では、PSA検査や直腸疹で異常所見を認めた場合には、近隣の医療機関にMRI検査を依頼しております。
MRIで前立腺癌を疑う所見がある場合には、前立腺の組織検査をお勧めいたします。
前立腺の組織検査(前立腺針生検)
前立腺の検査方法は、触診検査(直腸疹)、血液検査(PSA採血)、画像検査(MRI)を施行し、がんを疑う所見があれば、がんかどうかをしっかりと診断するために組織の一部を採取する前立腺生検という組織検査をおこないます。
予約の検査となりますが、当院では経会陰式の日帰り前立腺生検を、平日の午後におこなっております。
施行時間は30分前後です。
検査は必要だけど、仕事の都合などで入院が難しい方もいらっしゃると思います。
当院でも検査可能ですので、ご連絡ください。
(注:発熱などの合併症があった場合には、入院での加療が必要となる場合があります。その場合は、連携している病院へ紹介させていただく場合がありますのでご了承ください。)
方法
仰臥位で両足を挙げた状態(砕石位)で肛門から超音波を挿入します。
超音波で前立腺を観察しながら針を刺入して前立腺の組織を採取します。
この方法を経会陰的前立腺生検といいます。
麻酔は局所麻酔で施行いたします。
ただし肛門部の超音波の違和感は最後まであります。
合併症
- 血尿:3~7日程続きますが、自然に改善することがほとんどです。塊がたくさん出て不安になったときには遠慮なくご連絡ください。
- 発熱:急性前立腺炎などの尿路感染症がみられることがあります。(38℃台の発熱を認める場合には抗生物質の点滴での治療が必要なため、入院が必要になることがあります。)
- 頻尿、排尿困難:1週間程度の頻尿、排尿困難、尿閉が起こることがあります。(おしっこが出ない場合には、尿道カテーテル留置が必要になることもあります。)