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尿路結石症

尿路結石症は、食生活の欧米化、現代化社会によって年々増加している病気です。

2015年の年間罹患率は、10万人対年間罹患率は138.0と非常に多くなっています。

日本の総人口に換算すると、実に年間17万人の人が新たに尿路結石症を発症していることになります。

また、男性の7人に1人、女性の15人に1人が一生涯に一度は結石を発症するといわれています。

1995年と比較して約1.6倍増加しています。

1965年 1975年 1985年 1995年 2005年 2015年
年間罹患率(人口10万対) 男性 63.8 75.7 91.6 117.5 192 191.9
女性 24.3 31.7 40.8 46.1 79.3 86.9
平均寿命(歳) 男性 67.74 71.37 74.78 76.38 78.53 80.75
女性 72.92 76.89 80.48 82.85 85.49 86.99
生涯罹患率(%) 男性 4.3 5.4 6.8 9 15.1 15.1
女性 1.8 2.4 3.3 3.8 6.8 6.8

尿路結石症とは

では、尿路結石症とはいったいどういったものなのでしょうか?

結石はできる場所によって呼び方が変わります。

「腎臓にある場合は腎結石症」、「腎臓と膀胱の間にある尿管という場所にあるときは尿管結石症」、「膀胱にある場合は膀胱結石症」、「おしっこが出るときに痛みがあるというような尿道にある結石のことを尿道結石症」と呼び、それらを総称して尿路結石症と呼んでいます。

症状

血尿、腰背部~下腹部の激痛や鈍痛、排尿時の痛みが結石の主な症状です。

まれに発熱を伴うことがあり、そのときには入院し、汚い尿を外に出すために尿管ステントや腎瘻(腎臓に背中から管を挿入する)といった処置が必要となります。

原因

メタボリックシンドロームや生活習慣病との関連がいわれています。

上部尿路結石症のメタボリックシンドロームの合併は、男性では43%、女性では31%となっています。

肥満、高血圧、脂質異常症や糖尿病を合併する人は多いので、生活習慣の見直しは非常に大切です。

検査法

画像診断が中心となります。

近年、CT検査の普及により、上部尿路結石症と診断される人が増加しています。

レントゲン検査とCT検査で発見される人が40%、超音波検査で発見される人が27%といわれています。

CT検査が普及する前では造影剤を使用したレントゲン検査が検査の中心でしたが、最近は、レントゲン検査でわからない場合にはCT検査で診断するのが一般的です。

当院では、尿検査、超音波検査を施行し、尿路結石症を疑う場合には近隣の連携施設にレントゲン検査やCT検査を依頼しています。

治療方法の選び方について

治療方法は結石の大きさや発熱の有無によって変わります。ポイントは「10mm以下なのか10mm以上なのか?」「熱があるかどうか?」によって治療方法が変わってきます。

直径10mm以下で熱がない場合

石が自然に出る大きさですので、痛み止めを使用しながら、排石促進を促すお薬を処方し、レントゲンなどで経過をみます。

自然排石が見込めない場合には、手術療法をお勧めいたします。

直径10mm以下で熱がある場合

熱がある場合には、汚い尿を体外へ出さないといけないので、尿管ステント留置や腎瘻造設といった外科的処置、抗生物質を使用した治療をおこないます。

直径10mm以上の場合

自然に排石することはほとんどないため、手術療法をお勧めいたします。

排石可能な大きさの結石に関しては、当院で超音波検査などを施行し、経過をみていきますが、10mm以上の大きな結石に関しては、近隣の医療機関へのご紹介させていただきます。

尿路結石症の手術療法

① ESWL(体外衝撃波結石破砕術)

体外から衝撃波エネルギーを結石にあてて、結石を砂状にして排石させる手術です。

痛み止めで手術可能なため、仕事などで入院が難しい人には良い治療法ですが、複数回施行する可能性があること、破砕困難で、内視鏡治療に移行する可能性があることに注意が必要です。

② f-TUL(経尿道的尿路結石砕石術)

内視鏡やlaserの進歩によって、多くの病院で行われている結石治療の中心的な治療方法です。

全身麻酔などの麻酔で手術をおこないます。

比較的大きな結石や硬い結石でも治療が可能です。

デメリットとしては長時間の手術をおこなうと、尿管の虚血がおきることがあり、尿管狭窄や術後の腎盂腎炎を発症する可能性があります。

③ PNL(経皮的腎尿管結石砕石術)

全身麻酔の手術です。

うつ伏せの状態で、背中から腎臓に10mm程度の穴をあけ、内視鏡を挿入し、レーザーで腎臓の大きな結石を砕石していく方法です。

TULでは砕石困難な腎臓にある大きな結石を壊すことが可能であるということが大きな利点です。

出血量が少し多いこと、内視鏡の操作範囲が狭いことが難点となります。

④ ECIRS/TAP(経皮的、経尿道同時内視鏡手術)

全身麻酔の手術で、②、③の治療方法を組み合わせる手術方法です。

組み合わせることによって、f-TULで長時間かかっていたものを、時間を短縮でき、結石の残りを少なくすることが可能です。

最適な病院をご紹介させていただきます

当院では、患者様一人一人にしっかりと説明をし、ニーズにあった最適な病院をご紹介させていただくように努めております。

ECIRS/TAPを施行している医療機関は今のところ多くないため、近隣の大学病院である東邦大学へご紹介させていただいております。

どのような手術療法があっているのかわからないときには、お近くの泌尿器科や主治医の先生としっかりとご相談ください。

尿路結石症の再発予防

再発予防に必要なことは、食事療法や水分摂取です。

飲水量

通常の方であれば、1日の水分量は1,500ml以下(高齢の方でしたら1,200mlくらい)をお勧めしますが、尿路結石症の再発予防という点からは2,000ml以上の飲水をお勧めします。

尿が濃くなると、結石ができやすくなるので、飲水量は多めに摂りましょう。

食事療法

カルシウムをしっかりと摂取しましょう

以前はカルシウムを摂りすぎると結石ができやすいと言われておりましたが、腸内でカルシウムとシュウ酸を結合させて便から排出させるため、しっかりとカルシウムを摂取することが尿路結石の予防になります。

シュウ酸を含む食品を食べるときは工夫をしましょう

ほうれん草、タケノコ、サツマイモ、レタス、ブロッコリー、茄子、バナナ、チョコレート、コーヒーなどに多く含まれています。

(※ほうれん草、タケノコ、ブロッコリーなどは茹でるとシュウ酸の含まれる量が減少します。)

シュウ酸をたくさん摂取するときには、同時にカルシウムを摂取すると、大便として排出されるので、カルシウムを摂取することを心がけてください。

動物性の脂肪やたんぱく質の摂取には気をつけましょう

動物性の脂肪を摂取すると、腸内にシュウ酸が増えるので、摂取量に気を付けてください。

クエン酸を摂取しましょう

クエン酸はシュウ酸とカルシウムが尿中で結合するのを抑える作用があります。

レモン、みかん、グレープフルーツ、お酢などに多く含まれているので、食事に少し加えてみるのも良いかもしれません。

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